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カキン国はなぜ飛行船ではなくBW号で暗黒大陸を目指しているのか

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カキン国はなぜ飛行船ではなくBW号で暗黒大陸を目指しているのか

【マンガ】 HUNTER×HUNTER(BW号の出航 34巻・359話)

カキン国が空路ではなく海路を選択した理由を解説し、BW号誕生のいきさつを併せて予想。また、暗黒大陸編にちりばめられた多くの要素を回収・整理するための、作者による時間稼ぎである可能性についても考察する。


理由1「航空機&超大型飛行船の開発が技術的・物理的に不可能」

BW号の出航 34巻・359話

作中では空の移動手段として、飛行船や気球などは複数回登場していますが、ジャンボジェットのように多くの人と物が空を高速移動可能な、いわゆる「大型旅客機」は一切出てきません。 携帯電話やインターネットが、当たり前のように普及しているにも関わらずジェット機が登場しないのは、一般人が暗黒大陸へ渡り五大災厄を持ち帰るリスクを無くすため、V5が不可侵条約の中で航空機開発を「自主規制」しているからだ、という意見が有力です。 ただ、カキン国は不可侵条約に非加盟だったので、独自に航空機開発を進められますから「自主規制説」は破たん、筆者はこの世界にジェットエンジン製造やジェット燃料を抽出するノウハウがない、つまり航空機開発自体が「技術的に不可能」なのだと考えています。 また、カキン国は20万人もの人間と膨大な量の物資を積み込める、超ド級大型船舶・BW号で船出しましたが、同程度の人とモノを一気に空輸可能な飛行船建設なんて、技術云々の前に物理的にどう考えても無理です。


理由2「かつて飛行船での暗黒大陸渡航計画に失敗した」

前述したとおり、BW号と同レベルの積載量を有する飛行船の製造は不可能なものの、カキン国の技術と資金力を持ってすればかなり大きな飛行船を数百機、いや数千機レベルで製造できると考えられるため、「空路」で暗黒大陸を目指す手もあったのではないでしょうか。 しかし、V5の不可侵条約に加盟せずペナルティーが科せられないことを利用し、20万人規模の巨大移民プロジェクトを立ち上げたカキン国が、下調べを全くせず計画を実行に移したとは考えにくい。 つまり、この世界での「最速移動手段」である飛行船を用い、カキン国は過去複数回に渡り暗黒大陸を目指した経験があり、「実際の暗黒大陸」はおろか移民を「ココが新大陸だ!」と告げ降ろす予定である、直前の空白地帯にすら辿り着けなかったのではないでしょうか。 失敗を重ねた結果、空路での渡航が「不可能」と悟ったカキン国は海路でのチャレンジに計画を変更、船舶なら空白地帯まで安全に行けることを確認できたため、BW号の建設に着手しナスビー王自ら、「暗黒大陸進出」という人類初の偉業に乗り出したと考えています。


結局はこれかも?「富樫氏による時間稼ぎの可能性」

BW号の渡航計画 34巻・359話

最後にお伝えする3つ目は、これまで展開した持論を根本から覆す理由になりますが、最初から暗黒大陸編を見据えていたかわからないものの、「船旅」という時間を要する移動方法になったのは、富樫氏による「時間稼ぎ」なのかもしれません。 なぜなら、暗黒大陸編ではBW号を舞台に lカキン国王子による王位継承戦 lジンVSパリストン lビヨンドVSハンター協会(一部内通者アリ) lツェリードニヒVSクラピカ l幻影旅団VSヒソカ lカキン3大マフィアの抗争 など、登場キャラが複雑に絡み合う要素も山積しているうえ、そもそも無事たどり着けるかすらではない処女航海の真っ最中。 おそらく、富樫氏が暗黒大陸編の構想を練っている段階で、「飛行船でひとっ飛び」という選択肢は必然的に却下、詰め込みまくった要素を回収するためには、少なくとも新大陸(=空白地帯)到達まである程度の時間が必要だからです。 BW号は出航から約3週間で人類領海域を超え、その後約5週間で新大陸に到達する予定、つまり約2ヶ月時間稼ぎできますから、これなら暗黒大陸突入という「本題」開始前に、全ては無理でも王位継承戦の決着ぐらいは期待できそうです。 問題は、物語での2ヶ月を「Mr.休載」の富樫氏が何年がかりで片づけてくれるか、キメラアント編すら8年以上かかったことを考えると、一日も早く連載再開していただき「鬼滅ロス」にあえぐ我々を、満足させてほしいと望んでいます。


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